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運営・経営方針

1.運営・経営方針

 大石院長に、運営や経営にあたって取り組んでいることや、どのようなことに気をつけて経営にあたっているのかを伺った。

 「働きがいや生きがいのある職場づくりを目指しています。職員が職場でも地域でも生き生きとできる環境を整備するべく、就業規則や人事評価制度などの見直しを積極的に行っています。しかし、医療や介護環境は決して良い環境ではありません。逆風が吹く中、当院は箱物を持たない方針を貫き、施設などとの連携を強化してきましたので、現在まで無借金経営を続けています。働きがい、生きがいある職場づくりを目指すと同時に、生産性を高めて、さらなる成長のため、職員や地域に還元できることを目標にした経営を行っています。
 皆、仲が良いので風通しも良く、職員にとっては働きやすい環境だと思います。保育園や病児保育などがあり、小児科医がきちんとサポートしてくれる小児科もあります。育児休暇制度や時短制度なども完備しているので、女性医師にも積極的に取ってもらっています。制度があっても取りづらいというのではなく、積極的に取ってもらって、仕事も頑張っていただくという体制ができています。」
 

2.地域連携・医療連携

 地域連携や医療連携に対して、取り組んでいることを伺った。

 「当院はこれまで箱物を持たない方針で経営を行ってきました。よって、介護関係では施設との連携を強化し、多くの施設と連携を図っています。また、在宅医療にも力を入れており、施設や家庭での看取りも積極的に行っています。在宅医療は複数の開業医の先生方とも連携し、互いに協力してサービスを提供しています。医療連携では自院のポジションを明確にし、その役割を果たせるよう、高機能の病院や開業医の先生方と連携していくことを心がけています。現在、地域包括ケアシステムの構築が国の命題のようになっていますが、当院は在宅医療拠点事業の指定を厚労省から受けてから医師会、歯科医師会、薬剤師会や行政、地域と連携して、その構築に取り組んできました。現在は医師会を中心にした医療介護サービス提供者で構成される地域包括ケア推進協議会の事務局として、神戸市北区の連携強化のシステム作りに携わっています。」
 

3.今後の展開

 病院理念の実現に向けて取り組んで行きます。2018年の法人の理事長方針でもある「暮らしを支えるまほし会:敷居は低くレベルは高く」を職員全員で目指していきます。院外だけではなく、院内においても職種間の敷居を低くし、医師を中心としたチームを作っていきたいと考えています。医療環境だけではなく、再生医療などで、治療技術の進歩もどのように変化していくのか分からない状況ですが、様々な変化に対応できる組織を作り上げ、新しい技術も積極的に取り入れる病院作りを行っていきたいと考えています。

2018.09.01 掲載 (C)LinkStaff

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