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地域の皆様に愛され、信頼される病院であり続ける。
病院の特色
1. 一般内科
一般内科では複数の内科系疾患の総合的な診断や治療が必要な患者さんの診療を行っている。「生活習慣病」と呼ばれる糖尿病、高血圧、心臓病、高尿酸血症(痛風)などの疾患についても、薬物治療のみならず、栄養や運動療法などの生活指導もしている。
「ストレスや不安などの精神心理的な原因による食欲不振、体調不良なども診ていますので、地域の方々に気軽に受診していただいています。」
2. 消化器内科
あらゆる消化器疾患の診療から今日の先進的な医療に至るまでを対応している。造影検査のほか、胃・大腸内視鏡検査をはじめ、食道静脈瘤に対する内視鏡的治療などを行っている。そのほか、様々な原因で口から食事が摂れなくなった患者さんには胃ろう造設術を行っている。
「疾患としては逆流性食道炎、胃炎、腸炎、膵炎、肝炎、肝硬変、食道静脈瘤、胆のう・胆管炎、胃・十二指腸潰瘍、胃ポリープ・大腸ポリープ、出血性胃潰瘍、腸閉塞、潰瘍性大腸炎が多く、診断や治療にあたっています。」
3. 循環器内科
循環器内科では色々な検査装置を用いて、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、高血圧症などの心臓循環器疾患の診断や治療を行っている。
「心臓循環器疾患の治療では急を要することがあります。常に早急かつ適切に対応し治療いたします。動悸、息切れ、めまい、胸痛、不整脈、意識消失などの症状があれば、当院の循環器内科を受診していただくよう、呼びかけています。」
4. 呼吸器内科
呼吸器疾患のある多くの方がしつこい咳、血の混じった痰、胸痛、息苦しい感じなどを訴えて来院される。また、健診のレントゲン写真で異常を指摘されたために来院する方もいる。
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性呼吸不全、気管支喘息、肺炎、肺癌、間質性肺炎、気胸、睡眠時無呼吸症候群のほか、あらゆる呼吸器疾患を対象とし、成人の呼吸器疾患全般の診断と治療を行っています。」
5. 腎臓内科(透析治療)
腎臓内科では検尿の異常、糸球体腎炎、急性および慢性腎不全などの患者さんを診療している。また日常診療における水・電解質異常、降圧剤の使用に関する相談を受ける機会も少なくない。
「近年、慢性腎臓病という透析予備軍の患者さんが大変多くなっており、腎機能が中等度から高度に低下している患者さんは全国に150万人いると推定されています。当院では腎臓専門の立場から、この慢性腎臓病の悪化防止とともに、既に腎機能が低下している患者さんには病状の進行をできるだけ抑える治療を行っています。」
6. 放射線科
放射線科はほかの全ての診療科と連携し、病院全体の医療のレベルを向上させる役目を担っている。CTやMRIを用いて、患者さんの画像情報から病気の診断をして、病気の治療に役立てている。
7. 一般外科
一般外科は外科系の疾患全般を幅広く診ることを基本としている。頚部、胸部、腹部、鼡径部、直腸・肛門部の視触診に至るまで幅広い範囲の疾病の診断や治療を行っている。手術に関しては胃がん、大腸がん、虫垂炎、リンパ節腫脹、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、イレウス、裂肛、痔瘻、乳腺腫瘍などが多い。
8. 整形外科
整形外科では運動器の疾患、外傷などを診断、治療するが、スポーツ外傷・障害、骨折、脱臼、捻挫などの外傷、末梢神経障害、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症、膝・肩関節炎、腱鞘炎、脊柱管狭窄症、リウマチなどの疾病を対象としている。治療法としては薬物療法、ギプス療法、装具療法、運動器リハビリテーション、および手術療法があるが、公立新小浜病院の整形外科では手術だけでなく、特に装具療法やリハビリテーションを取り入れた治療を得意としている。
9. 形成外科
顔面や手足の奇形、皮膚や軟部組織の良性・悪性の腫瘍、また顔面や体表の外傷や火傷、ケロイド、陥入爪、粉瘤、褥瘡、皮膚腫瘍(良性・悪性)などを専門的にきれいに手術している。さらに手術瘢痕や傷痕などを目立たなくすることも行っている。顔面神経麻痺、三叉神経痛なども診察、治療している。
10. 脳神経外科
人口の高齢化とともに脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)、認知症などが増加傾向にある。脳神経外科では増加する脳梗塞や脳出血といった脳卒中や認知症、一過性脳虚血発作、神経難病とも言われるパーキンソン病、脊髄小脳変性症などの疾患、てんかん、末梢神経障害、脊椎疾患、脳腫瘍なども多く、これらの疾患の診断を行う。脳卒中などで麻痺がある患者さんには総合リハビリ、回復期リハビリなどを併せ、一貫した治療を行える体制になっている。
11. リハビリテーション科
リハビリテーション科では地域のリハビリテーションの中核病院として、疾病や外傷にて様々な障害を持った患者さんに対し、機能回復訓練、生活自立、復職に至るまで、幅広いリハビリテーションを展開している。
- 医師
- 疾患の治療・評価・訓練の指示、合併症の治療、再発予防、装具・義肢・車椅子の処方、障害認定など
- 理学療法士
- 理学療法(運動療法、物理療法、温熱療法、牽引等)、足底挿板作成、身体機能評価など
- 作業療法士
- 作業療法、日常生活動作指導、家屋改造指導
- 言語聴覚士
- 言語治療、構音・嚥下障害治療
- 特殊治療・治療手技
- 義肢装具外来(水・木・金曜日 10:30~12:00)
- ポジショニング・シーティング
- 徒手療法、川平法、神経筋促通法、認知運動療法
- 主な検査
- 嚥下造影検査、高次脳機能検査、失語症検査
- 主な医療機器
- ホットパック、マイクロウェーブ、経皮的末梢神経電気刺激(低周波)、中周波(筋刺激装置)、スーパーライザー、干渉波、牽引(頚・腰)、渦流浴装置、プロテクノPNF、超音波
12. 救急外来
公立新小浜病院は救急告示病院の認定を受け、事故などによる外傷や病状が急変、悪化した患者(救急患者)さんを受け入れるため、24時間体制で救急医療に対応している。ただし、救急外来夜間・休日は緊急的な検査のみ行っている。
13. 緩和ケア
医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師などを中心に、各部門からの専門スタッフによって構成される緩和ケアチームを設けている。主治医や病棟看護師と連携し、患者さんの身体的、精神的、社会的、スピリチュアルのトータルペインに対するケアを行い、苦痛の予防と軽減を図り、QOLの向上に取り組んでいる。
14. 認知症サポート
高齢化に伴い、社会問題になっている認知症に対する色々なサポートを行っている。「認知症かどうか心配」「家族の相談をしたい」「検査や治療をしたい」などの悩みや相談があれば電話相談から面談まで、認知症サポート医や専門のスタッフが対応している。
15. その他
公立新小浜病院は急性期一般病棟、回復期リハビリ病棟を持つケアミックス病院であり、急性期治療から総合リハビリテーション、回復期リハビリテーションまで一貫した医療を提供している。また、がん終末期医療にも積極的に取り組んでおり、特に緩和ケアでは医師、看護師、薬剤師などを含めて多職種でサポートしている。認知症においてもその人らしさを大切にし、入院時から退院後の生活を見通した支援を行っている。
老健おばまを併設し、連携して病院からの入所や老健入所中に状態悪化などあれば病院受診、入院と早急な対応をしている。