病院の特色
1.内科
高砂市民病院の内科は、標榜している消化器内科や循環器内科だけでなく、腎臓と糖尿病の診療も大きな柱となっている。
「柱の一つの消化器内科は、3人の消化器内視鏡専門医が少人数で頑張ってくれています。また、当院の循環器内科専門医は1名ですが、近くの病院には循環器病センターがあるため、地域全体としてはバランスの取れた形となっています。」
永田院長の専門も内科である。
「私自身の専門は1型糖尿病です。このあたりでは一番多くインスリンポンプを使っているのが私でしょう(笑)。現在は60人ほど診ていますが、以前は100人ぐらい診ていました。インスリンを使った特殊なポンプ治療も大きな特徴の一つです。あとは透析の血液浄化センターですね。有名な話ですが、某透析病院で集団発生したB型肝炎をきちんとカバーできたのがこの病院です。やはり伝統的に透析をやっていますし、私自身も隣の病院にいましたので、糖尿病を診ていて、患者さんの腎臓が悪くなると、当院へ紹介していました。糖尿病診療から腎不全までカバーできる医師がいるというのも大きな特徴だと思います。」
2.外科
胸部外科を専門とする医師が3人いるので、気胸の手術は全国でも10本の指に入るという。
「テクニカルな手術ができる外科も特色ありますね。乳腺外科を専門にしている医師も在籍し、しかも女性医師ですので、乳がんの手術もかなり増えています。形成外科の医師も2人おり、このあたりの眼瞼下垂の患者さんはほとんど治しているのではないでしょうか。顔面関係の外傷に強みがあります。当院のメジャーは内科、外科、整形外科です。ほかの診療科も全部は一応揃っているんですが、複数の医師がなかなかいません。多くの医師がいる大きな病院でしたら何でも対応できるかもしれませんが、このぐらいコンパクトな病院になると、医師の特性をある程度活かしていかないといけません。また、地域の自治体病院ですので、地域のニーズをできるだけ拾い上げられるようにと考えています。」